10/7付 産経抄に「コオロギの鳴き声」が書かれていました。

「虫の音 すだく」という言葉は聞き知っていました。
秋の虫が鳴くことを「すだく」と表現するものと漠然と思っていましたが、「集く」と書くそうです。
「そうか、色んな虫の音が聞こえるので、色んな虫の声という意味か」と納得しました。

 それにしても、「啓蟄」が「暖かくなり、地中の虫が動き始めるとき」であると知っている言葉はあっても、その言葉を使えるくらいに意味も知らず、季節への感受性もなく、二十四節気の表現があるのも最近知りました。
お教え下さった方は、知性も感性も豊かな清水英雄さんです。
私の尊敬する同じ師である城野宏先生に学ばれ、弟弟子なのですが、師への理解は私が適わない方です。
二十四節気も形の上だけでも知ることができ、季節への感受性を磨くことの大切さも教えられています。

【二十四節気】
立春(2月4日頃)、雨水、啓蟄、春分(3月21日頃)、清明、穀雨
立夏(5月5日頃)、小満、芒種、夏至(6月21日頃)、小暑、大暑
立秋(8月8日頃)、処暑、白露、秋分(9月23日頃)、寒露、霜降
立冬(11月7日頃)、小雪、大雪、冬至(12月21日頃)、小寒、大寒

秋の讃歌「小さい秋」(作詞:サトウハチロー、作曲:中田喜直)の歌詞を掲げたいのですが、著作権に触れます。
歌詞と曲を思い出すだけでも心豊かになることで辛抱します。

(内野 経一郎)