1、修習心得〜起案に明け起案に暮れる 厳しい試験勉強を乗り切った者の集団である司法研修所は、我が国の最高の知性を備えた者の集まりの一つに数えてよかろう。諸君がこの晴れがましい集団の一員に選ばれたことを共に喜びたい。 |
2、実務修習−実務修習の心掛け 武者小路実篤の絵皿のセリフではないが「我以外皆我師」の心掛けをすすめる。 |
3、事務所の選び方について【その一】
【その二(弁護士と政治・宗教について)】
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4、弁護士道の七灯 アメリカの司法試験科目には法曹倫理があるときく。我が国の司法試験にも、法曹倫理科目があった方がよいと思う。
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5.すこしばかりオドシを付け加える 司法試験の合格者数増員は経済界の要望によるもので、弁護士費用が高いので費用を下げさせるために弁護士間の競争をさせるためだという噂がある。 |
私が今、若先生に期待することの一端
弁護士は世間修理工であり、イソ弁たるもの給料は仕事と心得て腕を磨き、ひたすら依頼者の為に働け。
と語りかけておく。
1. 世間修理工(リペアマン)である 自然人即ち人体の故障を病気という。これを治す者を医者という。法人即ち企業の故障を経営不振という。企業の医者は経営コンサルタントという職業があるそうだ。ガリバーキリンを今や抜く勢いのアサヒがスーパードライをひっさげて切り込んだ頃、当時アサヒの専務であられたかと思うが、中条高徳氏の講演をきいた。良い人材、高い技術力があるのに何故実績が上がらないか、企業の病理を治す企業の医者である経営コンサルタント、マッキンゼーに診断と治療を依頼して今日を得たと云っておられた。
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2.給料は仕事だ 妻の母方の伯父に長谷川悦策(故人)という人がいた。
イソ弁をしていた僕に、「修業しているそうだが何もかも忘れて一生懸命働きなさい」と助言をされた。 伯父は後に紙問屋店をもち成功し、妻の母も伯父を頼って上京してきたとのこと、当時は既に引退し悠々自適の身であったが痛く感じ入った。 「立派な伯父さんですね」と学生だった妻の弟(長谷川泰造弁護士)に語りかけたところ身内を褒められた照れ隠しだったのか、生意気盛りのなせるワザだったのか「はあん、またあの話にひつかかりましたね」という。いつも聞かされてうんざりしていたのかもしれない。 確かに老人の話はくどかったりするが、老人の自慢話には仲々味のあるものがある。熱い話は熱く聞きたいものである。しっかり修業に励んでくれ給え。私も今や小なりといえどもボス弁である。だからといってイソ弁をうまくコキ使ってやろうと思って語りかけていると誤解しないでほしい。修業中にしっかり働き勉強して修業しておかないと私のように経験三十有余年を閲してなお端弁護士、半端弁護士に甘んじて「何かの価値を求めて」というよりも目先の飯を喰わんが為にひたすら老躯に鞭打って働きづくめという弁護士人生になりおわる。殷鑑遠からずだ。 |
3.弁護士の正しい生き方は依頼者のために己が人生を捧げ尽くすことである 近頃男の正しい生き方は女の幸せのために己が人生を捧げ尽くすことである。というのが私の口ぐせである。すると「先生、何歳位のときそのことに気付かれましたか」とか、逆に「女の正しい生き方も同じことではないですか」と同感される女性もいる。しかしお世話になっているある方の奥様からは「私はそんな調子のいいことを言う人は絶対に信じない」と絶交宣言をされたり、色々である。 |